[3]地域おこし協力隊参入!サステナブルな農業への挑戦
前回のコラムはこちら
[2]循環を担い、農家さんを助けるという誇り。運送会社が農業事業へ進出
世界で認められた南三陸の取り組み
2015年のパリ協定を機に、政府や企業に対して脱炭素への具体的な行動が求められるようになりました。温室効果ガスの排出が避けられない物流業界でも、その課題は同じです。しかし、多くの中小規模の運送会社では、具体的な対策を打ち出すことが難しいのが現状でした。
その頃、南三陸の漁業や林業が国際的な認証を取得し、目に見える形で認められ始めていました。被災地として注目を浴びていたこの小さな町が、「循環型」「持続可能」という価値を、全国に先駆けて発信していたのです。 「南三陸の取り組みは、世界に誇れるものだ」という自負が、新たな挑戦への大きな後押しとなりました。地域の未利用資源を農業に活用し、カーボンオフセットの実現を目指そうと考えたのです。
「めぐる」を農産物の付加価値に
2022年、この挑戦を担う人物として、地域おこし協力隊の太田が入社しました。彼は農業生産法人で有機農業を実践した経験があり、彼の加入によって山藤運輸の農業事業はさらに多角化し、町内との連携も強化されました。太田は、ワインの生産過程で出る絞りかすやわかめの芯、牡蠣殻といった地域の未利用資源を、土壌改良等に活用する循環型農業に取り組み始めました。また、理数系にも長けていることから、農産物の食味や糖度を数値化することで付加価値向上を目指す自社ブランド「meguras」を立ち上げ、「めぐる」を付加価値としていく挑戦を始めました。山藤運輸の社内では、太田が生産した野菜やお米が並び、社員が購入する光景が日常となりました。









